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船体と13号電探
「艦艇模型保存会」発行の図面を使用した
船体の材料は朴の木の張り合わせです 甲板は塗装でリノリュウム張りを表現した。 プラモ用 Mrカラー(19)サンデーブラウンと (43)ウッドブラウンを 1:1に混合して使用した
「リノリュウム押え」は「紙」を金色に塗り 0.8mm弱の幅に切り 接着した 今回初めて使う工法で剥がれないか心配したが 案の定、1年で剥がれてしまい 修理・対策しました
13号電探は 大和 と同じ方法で作りった
アンテナから電探室までの「給電線」も忘れずに表現した
陸上用の13号電探の給電線は 「ハシゴフィーダー」 だったという証言があるが 艦船用は「ケーブル」だった可能性が高い 詳細は 連合艦隊誌に見る戦艦大和のリサーチ
大和 の13号電探は電探室から 回転させることが出来たという考証(ワイヤーで引っ張ったと いう話もある)に従い 利根 の13号電探も「回転操作軸」らしきもの を表現した
後部マストの電探アンテナの上の 丸(緑)と三角(赤)の表示板は 舵柄(だへい)信号
これは 後続艦に転舵の状況を知らせるもの
利根には 13号電探が 2基搭載されているが 送受専用で使われたか 並列(スタック)で使われたか 不明
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煙突と艦橋
資料は実艦の写真やイラスト(軍艦メカ「日本の巡洋艦」)、昭和55年頃の機関誌「連合艦隊」に連載された故木村八宏さんの 「リサーチ重巡利根」など の記事を教科書にした
マスト上部には 2kw信号灯 があり 強力な白色で 遠距離の発光信号に使用した 信号はモールス符号を使用した
煙突の識別線
戦隊は性能の同じ同型艦で編成し たとえば昭和16年の編成を見ると 加古、古鷹、衣笠、青葉が第一艦隊第6戦隊 那智、妙高、羽黒が第二艦隊第5戦隊 高雄、愛宕、摩耶、鳥海が第二艦隊第4戦隊 最上、三隈、鈴谷、熊野が第二艦隊第7戦隊 利根、筑摩が第二艦隊第8戦隊に所属 所属の何番艦を示すため煙突に白い識別線が塗装された
(軍艦メカニズム図鑑から引用)
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砲塔と艦橋、マスト
手すり、ジャッキステー、マストなどはすべてハンダつけ(接着剤に比べて強度があり作業も慣れれば楽、 何より修復が簡単)
艦橋前の2本の吸気ダクトの形状は複雑で何度も作り直した
21号電探は7型と推定し 内部の「アンテナエレメント」は資料の とおりに作ってあります
21号電波探知機の実験 はこちら
後方のシルエットは 1/200大和
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艦橋 煙突 後部マスト部分
写真では分かりにくいが舷側の「装甲板」はサフェーサーで「厚み」の表現をしています
高角砲のシールドは 木材で「型」を作り0.3mm厚のプラ板を貼り付け同じものを量産した。 プラ板の接着は「ラッカーシンナー」を細筆につけて使う 接着というより 「溶着」!
連装機銃は市販品を使わず 手作りです
カタパルト(呉式2号5型射出機)は紙で作った 搭載機は 94式水偵 2 95式水偵 4 だったという (模型の搭載機は形式が違う)
軍艦に艦載機を載せるときは 「時代」 を間違えないように要注意
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煙突と艦橋
後ろマストの細部を加工 1号3型電探の工作には苦労した
13号電探の詳細は こちら 連合艦隊誌に見る戦艦大和の考察
左舷は 1/200 赤城
古鷹型、青葉型、の20cm連装砲の命中率が16%に対し 妙高型、高雄型、が5%と非常に悪かった
この原因は斉射のとき 飛行中の弾丸が 相互干渉し弾道が不安定になるのではないかという推論がでて 左右砲の 発射時期をずらす実験が行われた
これをもとに「98式発砲遅延装置」が開発された 左右の発射時期の ずれは 約0.8秒であった
煙突の黒色塗装
煙突頭部は 汚れが目立たないように黒色に塗装した 1 煙突が円筒のときは直径の1/3を黒色塗装範囲とする 2 煙突頭部が楕円や卵型のときは 長径と短径の平均の1/3を黒色塗装範囲とする 周辺に付着する配管類も同じとする
(軍艦メカニズム図鑑 巡洋艦 から引用)
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内火艇(海軍辞典の読みはうちびていだが・・・)
これまで内火艇の甲板は塗装で済ましていたが今回は「赤城」の飛行甲板と同じように1mmの角材を張り合わせて製作しました
内火艇に「ビルジキルー」は取り付けられておらず 艦底色も塗られていなかった
海軍7不思議といわれる
「大和」の乗組員だった後藤さんの話を聞くことが出来ました (07-4-8)
当時 搭乗員は 「ないかてい」 と呼んでいたそうです
昭和17年のミッドウエーに参戦した「大和」は ほとんどの 内火艇を下ろし 2隻だけ搭載していたそうです
「内火ランチ」は 12m型で110名 11m型で70名 8m型で30名 乗船できた |
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後部、マスト
1号3型電波探信儀の 三角形支柱は「木材」が使われていた そうですが 模型では 0.3mmの真鍮線を使った (空母「隼鷹」の実写で 木材らしい ことが判る)
「エレメント」はビニール電線から抜き取った0.2mmΦの芯線(軟銅線)を使いハンダつけ で組上げた
13号電探のアンテナは 「2エレ移相同時給電形型八木アンテナ」の 4段スタックのだったのか?
アンテナハンドブックにある 「E・E・コリニア・アレイ」に 良く似ている (16エレ17.3dbの利得がある)
ハンダは一般的な電気部品配線用の 6:4ハンダを使い フラックスに「塩化亜鉛」の飽和水溶液を使った (接合部が非常にきれいに仕上がる)
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利根 と 赤城
左舷は ほぼ 完成の 1/200 「赤城」
アンテナ線は 電気部品(リレー)から取り外した0.05mmΦの銅線を使った。 肉眼では ほとんど見えない
斜めの光で 「細いアンテナ線」を強調した写真
煙突には 雨水除去装置がつけられていた これは雨水が煙路内に流れ込み排煙に含まれる硫黄酸化物が付着し そこが腐食するのを防止するものである
巡洋艦では 亜鉛メッキ鋼板でつくられていたので 腐食対策が急がれ昭和10年くらいまでにほとんどの艦が工事を完了した
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