1/200   重巡洋艦  那智

指令塔、煙突

不二美術模型出版部 「艦船模型の製作と研究 重巡洋艦 妙高クラス」を教科書にして製作した (1/200のプラモ「大和」で有名な 故 森恒英さんの執筆) 艦船模型作りにはとても参考になる

船体の材料はホームセンターで購入した朴材を十分乾燥して使った 

構造物は 木材、紙、プラスチックなど。   高角砲シールドは 木型を作り ブラ板を貼り付けて作った

この船体は船体側面の「装甲板」の加工はしていない

後部甲板 デリック 艦載機

甲板の「リノリュウム押え」は「鳥海」のように 金属線を埋め込むことをせず  製図用の「烏口」で 細い「金色」の線を引いて塗料で表現した 経年変化はないものの 実感に欠ける


アンテナ線は、極細の銅線(電子部品のリレーに巻かれているもの0.05mmΦ)を使用  強度は弱いがアンテナ線の表現に最適  肉眼では見えないくらい細い。 

3座水偵は 朴の木からの削り出し。 飛行機はちょっとの、加工ミスでプロポーションが変わってしまい難しい


重巡クラスの 4番砲塔上のアンテナ支柱が 2番砲塔のものより大きいのは クレーンの 回転操作の邪魔にならないため
 


1番、2番、3番砲塔


ロープリールはプラ板を ポンチで打ち抜き ピンバイスで軽目穴を開けた。

ワイヤーを表現するのには ブルーの絹糸、麻ロープを表現するのには 茶色のナイロン糸をつかった。

甲板のリノリュウム色は指定の塗料を 教科書どおり配合(プラモ用Mrカラー サンデーブラウン(19)とウッドブラウン(43)を1:1で混合) したのだが 作るたびに 微妙に色が違う  

砲身は パイプではなく2mmΦの 真鍮線を使った

日本の重巡、戦艦の「測距儀のフード」は 左右同じではなく 右側(艦尾方向は逆)のものが必ず大きい 同一に描いた図面があるので注意 (連合艦隊誌13号13p)
  


艦橋

教科書どおり、朴の木のブロックで組上げた(三面図だけでは難しい部分)

小型の探照灯はプラ板をドリルの刃に巻いて作った 

「探照灯のトラス」は0.3mm真鍮線を はんだ付けで組上げた(木型を作らないと精度が出ない、木型を作るのに時間をとられてしまうが・・・) 

艦橋の「双眼鏡」は市販品を使用   

アンテナのタマゴ碍子は 「ボンド」を爪楊枝に着け 「球」になるように加工し 乾いてから白色で着色すると それらしく出来あがる
(オーバースケールだが・・・)

実艦の「主空中線」の端末は 「長幹碍子」で絶縁され 「タマゴ碍子」は 引き込み 部分の絶縁で使われている

カタパルト


少々シャープさに欠けるが 画用紙を瞬間接着剤で固めて作った

木型を作って加工したが わずかに変形が出た 

市販品もありますが 高価ですので使えません 我慢して手作りです

見えにくい部分の「手抜き」が写真には 写っています(魚雷発射管の奥)

煙突 付近


雑な形状の構造物が入り組んでいる が教科書(艦船模型の製作と研究) の図面通り作った 

高角砲のシールドや探照灯、カッターなどは 木型を作り同じ形状になるようにした

同じものが並ぶと見栄えがすっきりする



那智に戻る

なんでも手作り工房に戻る

1/700 那智


手前は 1/700 WL  と 船底を木材で加工した 1/700 那智