クワガタムシを飼う

2、菌糸ビンを使う

菌糸ビンを使う場合は、デパートやホームセンターで購入してください。
価格は、容量によって違いますが、1リットルくらいで千円前後です。
コストを下げたい場合は、菌糸ブロックを購入して、自分で詰める方法があります。
作り方は、
こちらを参考にしてください。
専用の菌糸ビンは、必要な栄養がいっぱいありますので、より大きな成虫を
育てることができます。
菌糸ビンのふたを開けると、白い菌糸の固まりがありますので、スプーン
等で少し取り除いてくぼみを作り、そこに幼虫を入れてください。

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このように入れる。

中央に直径1.5cmくらいの穴が開いていますが、そこに直接幼虫を入れないで下さい
菌糸ビンに入れた幼虫は、自分で菌糸ビンの中に潜って行きます。
但し、卵や1齢幼虫(頭が白い幼虫)は、菌糸に巻かれて死んでしまう場合が
ありますので、クヌギマットのビンや産卵木で、少し大きく(体長1cm位)してから
入れたほうがいいと思います。

幼虫は、白い部分を食べて進みます、8分目くらいまで白い部分を食べてしまったら
新しい菌糸ビンを用意して交換してください、成虫になるまでに2〜3本必要です。
幼虫を移し替えるときは、スプーンなどを使って幼虫をキズ付けないよう慎重に
掘り起こして行きます、幼虫の居所がわからない場合は、特に注意が必要です。
移し替え時は、なるべく素手で触らないように注意してください。
新しい菌糸ビンに幼虫を移した後、食べカスを一つまみ入れて置くと、
早く新しい環境に慣れるようです。
交換手順はこちらを参考にして下さい。
幼虫を入れた菌糸ビンは、涼しくて暗い場所に保管してください。
直射日光が当ったり、振動が多い場所には置かないようにしましょう。
気温は年間を通じ23℃が理想ですが、日本の気候を考えると専用部屋がないと
そうはいきません。
しかし、出来るだけ23℃に近づけるよう努力してください。
大きな個体を期待しなければ、常温飼育でも大丈夫ですが夏場に閉め切った部屋に
置くと室温が30℃を超えるので注意してください
最悪でも、冬は10℃以上で夏は30℃以下を保ってください。
あとは、菌糸ビンを交換するまで、定期的な観察以外、何もする事はありません。

菌糸ビンで飼育していると、よく菌床からキノコが生えてくる場合がありますが
問題はありません。
しかし、キノコを放置すると、菌床の栄養分をキノコが吸ってしまいますので
早めに取り除いてください。

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冬は温室で越冬させます。
常温での飼育でも構いませんが、幼虫は冬眠させると痩せてしまいます。
気温が下がってくると幼虫は、体内の糞を全部出してから、凍結しないよう
体液を変化させ冬眠状態に入ります。
早く大きく育てたい場合は、温室内の温度を23℃に保ってください。
電気代等の問題で厳しい場合は、最低でも15℃をキープした方が無難です。
温室が無い方は、温かい部屋のタンスの上等において下さい。
ダンボール箱等に菌糸ビンを入れ、隙間には軽く丸めた新聞紙を詰めて、保温して
おきましょう。

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