菌糸ビンの交換

クワガタの幼虫を菌糸ビンで飼育する場合、必ず交換作業が必要になります。
ここでは、その手順と注意点を記載します。
通常菌糸ビンの交換は、♂の場合は3〜4回、♀の場合は2〜3回行います。
しかし、これはあくまでも目安です。
実際は幼虫によって個体差がでますので、個々に判断して下さい。


・交換作業手順

@

binnkoukann(1).jpg 菌糸ビンに幼虫を投入し2〜3ヶ月経過すると
幼虫が白い部分を食べて行きます。
白いところが2割くらい残っている状態で
新しい菌糸ビンを用意して交換します
交換時期は、季節やビンの保管温度によって
左右されます。

A

binnkoukann(2).jpg まず、幼虫の居所を良く確認して掘り返していきます。
作業はスプーンなどを使って慎重に行ってください
特に居所が分らない場合は、時間が掛かりますが
幼虫に傷を付けないよう注意深く掘ってください。
いきなり、ブスッ!!ってやってしまう事も
少なくありません

B

binnkoukann(3).jpg 掘り進んでいくと幼虫が現れます。
無理をせず、幼虫の周りを慎重に崩して下さい。
幼虫の全体が現れてもすぐに外に出さないよう
そのままの状態で次の準備に入ります。
幼虫が、蛹や前蛹(蛹になる前の状態)の状態で
出てきた場合は、
こちらを参照

C

binnkoukann(4)-1.jpg

交換用の菌糸ビンを用意します。
ここで注意していただきたい事は、交換するビンは
幼虫と同じ環境で少なくとも1日以上保管して
温度を一緒にして置いてください。
これは幼虫へのストレスを少しでも和らげる方法です
あと、出来れば同じ種類の菌糸ビンを用意して下さい。

D

binnkoukann(4).jpg

用意した新しい菌糸ビンの上部に幼虫が納まる穴を
掘ります。
この穴は少し大きめに掘って下さい。
特に、幼虫が大きい場合は蓋をしたときに
幼虫に当たってしまう事があるので注意して下さい。
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E

binnkoukann(5).jpg

そして、掘り出した幼虫をビンから取り出し
掘った穴の中に入れます。
このとき、素手で幼虫を触る事は極力避けましょう
スプーンなどを使って幼虫に傷を付けないよう
慎重に行ってください。
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F

binnkoukann(6).jpg

新しいビンへの投入が終わったら、古い菌糸ビンの
食べカスを、スプーン2〜3杯、幼虫の上から
掛けておきます。
これは、幼虫の糞を入れることにより少しでも
ストレスを掛けない為に行うと言われております。
あとは蓋をしてしばらく様子を見ます。

   


注意事項

・この方法は、あくまでも参考として作業は本人の責任において行ってください。
・万が一、事故が発生しても、当方は一切責任を取りません。

 

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