菌糸ビンを自分で詰める

クワガタの幼虫を飼育する場合に菌糸ビンを使用しますが、飼育数が増えてくると
菌糸ビンの購入費用が増え、お小遣い事情が苦しくなってきます。
ここではコスト削減の為に、菌糸ブロックをビンに自分で詰める方法を説明致します。


菌糸ブロック(3000cc程度)は、¥1,500円前後で売られております
通販で買えば。¥500円〜¥800円で買えます。
このブロック1個で、Lビン(1500cc)なら約2本、Mビン(1000cc)なら約4本
Sビン(500cc)なら約6〜7本ぐらい作れます
但し、詰め方によって多少前後しますので、あしからず・・・
通常、ホームセンターで、Lビンは約¥1,500円、Mビンは約¥1,200円
Sビンは約¥1,000円で位で売られていますので、どれだけ経済的かは、一目瞭然です。
空瓶も¥100円〜¥200円くらいで売られています。

・詰込み手順

@

bin1.jpg 菌糸ブロック、ビン、消毒用アルコール(エタノール等)
詰込み用の棒、ポリバケツ、カッターナイフ、
キッチンペーパーゴム手袋、古新聞等を用意する



A

bin2.jpg 詰込みに使う、ビン・詰込み用の棒・ポリバケツ
カッターナイフ等の道具はあらかじめ消毒用アルコールを
浸したキッチンペーパーで消毒をする。
素手で行う場合は、事前に手も消毒しておくこと
消毒が不充分だとカビが発生しやすくなります。

B

bin3.jpg 作業スペースに古新聞紙を敷き、菌糸ブロックを袋から
出し表面の白い部分をカッターナイフ等を用いて取り除く
出来る限り薄く剥がさないと容量が減ってしまいますので
丁寧に行ってください。


C

bin4.jpg

表面の白い部分がきれいに取れたら、ポリバケツの中で
細かくほぐしていく
(白い部分が多少残っていても構いません。)
固まりが殆ど無くなるまでほぐして行きます。


D

bin5.jpg

粉状になったらビンの中にいれ、詰込み用の棒で詰める
はじめは少し緩めに詰め、上の方はきつめに詰める
Mビンの場合は三度詰めを行います。
三度詰めとは、まずほぐしたマットを押し込まず満タンに
入れて詰込み用の棒で詰める、隙間が出来た所へ再度
マットを入れて詰めこむ、最後の1回は硬めに詰めこむ。

E

bin6.jpg

ビンの肩まで詰めたら消毒した割り箸などを使って、
菌糸が呼吸できるよう中央に穴を底まであける
この穴は、すぐに開けなくても構いません
詰めこみ後1〜2日に穴あけを行うと菌糸が
廻ってくるので崩れずに綺麗な穴が開けられます。

F

bin7.jpg

ビンの口に適当な大きさに切ったキッチンペーパーを
被せ穴の空いた蓋を被せる。




G

bin8.jpg

こうして詰めたビンは、1〜2週間も経てば表面が白く
なって市販の菌糸ビンのようになります。
完成する日数は外気温によって変わってきます。
詰め終わったビンは直射日光が当らないところに
保管して下さい

H binkansei.jpg ビン詰めから一週間経ちました。
気温18℃の温室に保管しておいた菌糸ビンの表面が
白くなってきました、もうそろそろ使用できます。



   


注意事項

・詰めた菌糸ビンは、直射日光が当らない涼しい場所に置いてください。
・菌糸が活動を始めると少し発熱します温度が常温に戻っていることを確認してから、幼虫を入れてください。
・消毒が不充分だと、ビンの中にカビが発生することがありますの、で注意してください。

 

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