蛹室を壊した!!
幼虫が孵化してから8〜10ヶ月くらいの時期になると幼虫は黄ばんできて 蛹になるための部屋(蛹室)を作り始めます。 通常、蛹室は卵形で横向きに作られ、周辺のマットが変色してきます。 蛹室を作り終えると幼虫は動かなくなり、体のシワが多くなってきて 真っ直ぐな棒状になります。 これを前蛹(ぜんよう)といいます。 この状態のときに蛹室を壊してしまうと死んでしまったり羽化不全(奇形) になります。 しかし餌(菌糸ビン)を交換する時、この大切な蛹室を壊してしまって 前蛹(蛹になる前の状態)及び蛹をを掘り出してしまう事があります。 そんな場合でも、幼虫を無事に蛹化(羽化)させる事が出来ます。 まず慌てずに蛹室の上壁部を慎重に取り除いていきます(写真) 次に、蛹室に落ちたマットのカスや塊を、割り箸などを用いて出来る限り 綺麗に取り出していきます。 このとき、幼虫を傷つけたり衝撃を与えないよう慎重に行ってください。 蛹室内の掃除が終わったら、ビンの蓋をして出来るだけ静かで暖かい場所 で保管します。 |
蛹室を壊してしまった後に上壁部を取り除いた状態 |
孵化(ふか ) 卵が孵ること 蛹室(ようしつ) 蛹になる為の部屋 前蛹(ぜんよう) 蛹になる前の状態 蛹化(ようか ) 蛹になること 羽化(うか ) 蛹から成虫になること |