大型クワガタへの道

大きな成虫を羽化させる為には、幼虫をいかに大きく育てるか重要です。
もちろん遺伝的な要因もありますが、エサである菌床の持っている能力や
育てる幼虫の素質を最大限に引き出すことが重要なポイントになります。
それには、温度管理と菌糸ビンの交換のタイミングに工夫が必要です。
菌床を使って飼育すれば、ある程度の大きさ(70mm前後)に、育てる
事は容易になりましたが、それを超える個体を羽化させるには、ある程度
工夫が必要になります。
そこで、私の大型作出の経験を元にしてポイントを纏めてみました。

@幼虫は、低目の温度でゆっくり育てる(温度管理の徹底)

私の場合、夏場は出来る限り涼しい所で幼虫を育てる事にしました。
幸いにも、我が家には一階部分に物置があり、夏場でも30℃を超えない
環境があります。
幼虫の入ったビンは、ポリ製の衣装ケースに入れ濡れ新聞等を用いて
25℃を超えないように致しました。
冬場は、園芸用温室を発泡スチロールで覆い、ヒヨコ電球とサーモで
24℃をキープしました。
そのため、すべての幼虫が羽化まで一年以上かかっています。

Aエサは定期的に交換する(ケチらな)

エサ交換のタイミングは、下記の表をご参照下さい。
基本とおり2〜4ヶ月で交換しております。
2本目の交換時には、食痕が見られないものもありましたが、
3ヶ月を超えていましたので、全交換しました。
3本目に投入する時、♂は全て20gを超えていました。

B暗くて静かな所で飼育する

住宅事情もあり難しいかもしれませんが、少しでも近づくよう努力する

Cエサ交換時以外は、さわらない

これが一番難しいかも・・・
振動などがあると、クワは環境が悪いと判断し、早く羽化しようと
するらしいっていう話を聞いた事があります。
そのため、大きく育つ前に幼虫が、成熟してしまいます。
安心して、ゆっくり育つ事が出来る環境を提供しましょう。

親虫:能勢産(F2)♂67mm ♀42mm   

割出 初投入 2本目 3本目 4本目 羽化日 取出し サイズ 性別

@

4/12

5/20

9/20

11/29

-

5/20

5/30

42

A

4/12

5/20

9/20

12/7

-

5/17

5/25

46

B

4/12

5/20

9/20

11/29

-

6/10

6/15

44

C

4/12

5/20

9/20

12/7

-

5/10

6/15

42

D

4/12

5/20

9/20

11/29

-

5/3

5/13

44

E

5/10

6/16

9/20

11/29

3/6

6/1

6/6

75

F

4/15

5/20

9/20

12/7

3/6

6/7

6/15

76

G

5/10

6/16

9/20

12/7

3/6

6/1

6/8

75

H

4/15

5/20

9/20

11/29

3/6

5/30

6/7

72

I

5/10

6/16

9/20

11/29

3/6

5/29

6/7

74

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